ウッドショックの急襲 !①
2021/07/26
ウッドショックの急襲 !①
近頃、輸入木材が逼迫衣して価格が高騰する「ウッドショック」が住宅業界を急襲している。
輸入価格は半年で1.5倍程度に急上昇し、住宅会社は価格転嫁に踏み出しました。
木材不足で工事を一時中断する現場も出てきています。
「ウッドショック」の震源地は、住宅需要が急激に高まる米国。世界中で木材供給が滞るっている。
新型コロナによるテレワークの浸透と年率3%前後という低水準の住宅ローン金利を背景に、戸建てブームが発生。木材需要が急増した。
米商務省によれば、コロナ以前の19年に月間5~8万戸で推移していた戸建て住宅着工戸数は、20年秋に大台である10万戸を突破。21年に入っても高水準を維持している。
長井自宅待機需要に伴い、木材を使ったDIYによる住宅の改修需要も拡大した。
シカゴ・マーカンタイル取引所の木材先物相場は直近1年で価格が5倍程度に跳ね上がった。
一方、コロナ禍からいち早く抜け出した中国では経済活動が活発化し、住宅需要も回復したとされる。オーストラリアとの関係悪化による木材禁輸措置が影響し、世界各地から木材を買いあさっている状況だ。
欧州は高価格が期待できる米中への木材輸出に注力している。欧州連合(EU)の欧州委員会によれば域内での木材消費も堅調なため、米国と同じ域内での消費を優先する向きもある。
これらの結果、日本への輸出が減少。加えて、巣ごもり需要を背景としたEC(電子商取引)の増加などによるコンテナ物流の逼迫が拍車をかけることになった。