患者に好まれる設計・デザイン④
2021/08/25
患者に好まれる設計・デザイン④
8⃣バリアフリー
バリアフリーに関しては、2006年12月に施行された「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(バリアフリー新法)が指標となる。
病院、診療所、百貨店、ホテルなどは、同法で「特別特定建築物」と定められており、床面積が2000㎡以上の建物を建築する際は、「建築物移動等円滑化基準」に適合させることが義務付けられている。
9⃣医療法による規制
診療所の設備・構造については医療法上で特段厳しい規制があるわけではない。
ただし、有床診療所に関しては、適切な療養環境の提供や安全性の確保を目的とした幾つかの基準が設けられている。
療養病床の基準は特に厳しいが、スペースに余裕があれば、後日療養病床に転換する事も可能なため、是非クリアしておきたい。
10 住居併設型の留意点
住居併設型の診療所を建築する際には、自宅の入口と診療所の入口、勝手口はきちんと分ける様にする。
また、公私の区別を付けるうえでは自宅から診療所には一度外に出ないといけない様にするのも一つの手だ。
診療所が一階で自宅が二階というケースでは子供部屋などを待合や診察室などの上に配置しないようにする。
子供が暴れると下までその音が響てくる可能性が有るからだ。スタッフルームの上などにレイアウトするとよいだろう。