事業計画と資金調達①
2021/08/26
事業計画と資金調達①
事業計画の重要性
開業を資金面から考える場合、大まかには、事業計画、収支計画、資金計画が必要だ。
正確で余裕を持った計画を立案することが大切だある。
⑴事業計画
その事業の可能性を資金面から検証するものだ。
診療圏調査などによる市場分析により来院患者数を予測し、それに基づく収支の予想を立てる。
同時に、診療所の建築・内装工事費、医療機器の購入費用、運転資金などの初期投資額をひきだし、調達が必要な資金の額を算出。そのうえで、人件費、診療材料費、建物や土地の賃料、税金の支払いなどの支出を勘案しながら、どの程度の収支を見込めるかをシミュレートする。
⑵収支計画
事業収支と支出の推移を予測しながら、例えば1年ごとの損益を算出するもの。この際に人件費と予測するための人員計画も必要になる。
想定される収益から借入額の返済を行った後に十分な生活費が残らないよう結果だと、開業計画そのものを見直さざる負えない場合もある。
⑶資金計画
資金計画の第一歩は、初期投資額の概算。
そのうえで、自己資金では賄えない金額をどうやって調達するか、また、どの金融機関からどのような条件で借入を行うかといったpointを検討することになる。
担保不足などで当初予定していた金額が借りられないのであれば、当然、この場合も開業計画そのものの見直しが必要だ。