開業の際の薬局との付き合い方②
2021/09/28
開業の際の薬局との付き合い方②
既に院外処方箋を発行している医師に聞くと、薬局での服薬指導や患者対応について、次のような不満の声を聞くことが少なくない。
「副作用を機械的に伝えるだけ」「患者を不安がらせるようなことばかり言う」「臨床における薬の使われ方を知らない」「病気についての知識がない」「薬局によってレべっるが違いすぎる」などだ。
だが、こうした不満の多くは、診療所の医師が薬局の薬剤師と緊密なコミュニケーションを取ることにより解決できる。少なくともメーン薬局との間では、患者のタイプに応じた副作用の伝え方などについて、開業前に綿密な打ち合わせを行い、医師の方針に沿った薬剤情報提供が実現できる体制を整えたい。メーン薬局に対する患者の不満は診療所の評判に跳ね返ってくるからだ。
開業後も良好なコミュニケーションを維持できれば、薬局からの患者情報の提供なども期待できる。医師の前では構えてしまい、うなずいているだけの患者も、薬局薬剤師の前では、以外と本音を話したりするものだ。
「この薬は飲みたくない」「飲み忘れた薬が家に余っている」といった患者の声を薬局からフィードバックしてもらえた時に医薬分業のメリットを実感するというのは、多くの医師が異口同音に語るところでもある。