建物構造について
2021/06/08
建物構造について
新築をお考えの時に「鉄筋コンクリート造がいいのか、
鉄骨造がいいのか、それとも木造がいいのか」
と迷われる方も多いと思います。
そこで、それぞれの長所と短所を説明したいと思います。
鉄筋コンクリート造は、鉄骨で骨組みをしてその周りを型枠で囲み
コンクリートを流し込んで形を作っていく方法です。
とても固くて重いしっかりとした構造になっています。
長所としては、重量がありしっかりとした構造体の為、地震時の揺れが
少ないと言えます。
さらに、重量が有ることからコンクリート壁や床の部分に関しては
音の伝播が少なくなります。
短所としては、柱梁のサイズが鉄骨造や木造に比べて大きくなります。
また、重量が重いため、基礎構造が余計にかかる可能性もあります。
鉄骨造の長所は、軽い構造体なので柱梁が鉄筋コンクリート造に比べて
細かく小さくて済みます。
また、軽いということから基礎構造に関しても負担が楽になります。
さらに、工場加工をある程度してから現場で組み立てる工法なため、
工期短縮になり、コスト削減にもなります。
短所としては、地震時の揺れが鉄筋コンクリート造に比べて長くゆっくりと
揺れます。そして、軽さ故に音の伝播対策への配慮が必要になります。
内外装材についても、建物の揺れ幅を想定すると適当なピッチでの目地が
必要であったりするなど仕上材にも制約が出てきます。
木造については、土地にかかる制限により、建てられる場所、規模に
制限がありますが、長所・短所は比較的鉄骨造と似ています。
細かく書くともっと色々な特徴の差はありますが、構造方法の選定は
土地の状況やコスト、工期、建物の雰囲気など総合的に判断することが
要求されますので、ご相談いただければご希望に合わせてご提案させて
いただきます。