生き残るのは「ヒト」を大切にする組織②

職員へ理念の重要性をつたえる際には、ピーター・ドラッカーの有名な石切り工のエピソードを用いる工夫も有効です。

「何のために石を切っているか？」という問いに答えた３人の石工のビジョンの差を表したもので知られています。

 

旅人がある村を歩いていると３人の石切り工に出会い、質問した。

「あなたは今、何のために石を一生懸命きっているのか？」

１人目の石工「パンを買うため」

２人目の石工「最高の石切り技術を磨くため」

３人目の石工「素晴らしい教会をたてているのさ」

３人はまったく同じ仕事をしていますが、その仕事への情熱やモチベーションの違いは明らかです。

医療・介護職の方々は２人目の石切り工のような考えに陥りがちではないでしょうか。

技術を磨くことばかりに専念してしますうのです。

ドラッカーはこれを危険としています。

３人目の石切り工のようにビジョンや使命を明確に自覚しなければ組織をけん引することはできないのです。